2020.04.15
新型コロナウィルス感染の影響による 中国での生活事情
中国では、新型コロナウイルス感染が収束に向かっているというニュースを聞くようになりましたが、実際は国内感染や輸入症例等の不安から、今も変わらず感染予防対策の生活を送っています。
今、中国ではどのような生活を送っているのか。少しだけご紹介します。
職場の状況
新型コロナウイルス感染の影響で、春節(旧正月)休みが延長されたり、外出禁止になっていましたが、現在は多くの企業が営業再開しています。
ただ職場ではマスク着用が、政府の方針として義務化されました。新型コロナウイルス感染が発生前は、多くの中国人がマスクをつける習慣が無かったため、最初は不満や戸惑いがあったようですが、現在はマスク生活が日常になりました。
また多くの企業が社員用のマスクを用意して、社員に提供しているようです。
一部の企業ではマスク不足が原因で、社員用のマスクが確保できなかったため、
ネット上で批判されるということがあったようですが、現在はマスク不足もだいぶ解消され、会社内での感染予防対策も完備されてきたようです。
家での過ごし方
外出禁止は解除されましたが、未だに外出自粛は続いているため、仕事や特別な用事がない限りは、基本的には自宅待機です。最初の頃はやることが無く、暇を弄んでいたようですが、現在は家で楽しめることを探す人が増えています。そこで今、若者の間で流行っているのが「料理」。その中でも人気あるのが「タピオカティー」と「ケーキ作り」。
中国最大のSNSである微博(Weibo)でも、「料理」の話題は常に上がっており、在宅中の過ごし方として、「料理」が注目されているのが窺えます。ただ料理の腕前が上達している方が多く出てきているため、このままでは料理屋やケーキ屋が潰れてしまうのではないかと、冗談で言われています。
新型コロナウィルス感染の影響でのメイク事情
実は、中国では女性がメイクをするようになったのは、ここ数年。そのような背景があるため、新型コロナウィルス感染の影響で、メイク事情も変わってきています。まずはマスク着用が前提。その上でどのようなメイクしていくかというと、眉と目を際立たせる「マスクメイク」。
この「マスクメイク」がSNS(微博(Weibo)、知乎、小紅書(RED)等)で女性を中心に盛り上がっています。また日本のマスクメイクも参考にしているようです。その影響でアイシャドウ、マスカラ、アイブロウパウダーなど、メイクアップ商品の売れ行きが好調のようで、コスメ全体の売上に大きく貢献しているようです。
中国での実店舗
中国でも、新型コロナウィルス感染の影響を大きく受けているのが実店舗。以前からオンラインショッピングでの買い物はシェアを拡げていましたが、今回の新型コロナウィルス感染の影響で、オンラインショッピングがより一層拡大しました。そのため実店舗は倒産や閉店が相次いでおり、厳しい状況にいます。
でもこの状況に、実店舗は何もしていない訳ではありません。地域全体で協力して買い物券を配布したり、飲食店は出前サービスを始めたり、セールイベントを積極的に行ったりと、様々な施策を行っています。その結果、徐々に客足が戻ってきているようです。