2021.11.02
中国で人気な日本の医薬品・医薬部外品まとめ
かつて日本には多くの訪日中国人が訪れ、沢山の日本製品が飛ぶように売れました。2014年頃にその現象は「爆買いブーム」と呼ばれるようになり、その当時買われた商品が中国でブランドとして根付いている物(※)もあります。
爆買いブーム時多くの中国人が買い物に足を運んでいた場所のひとつに、「日本のドラッグストア」があります。本記事では何故ドラッグストアが人気だったのか、また爆買いブームが過ぎ去った今もなお人気の日本製の医薬品・医薬部外品についてご紹介します。
※例:北海道土産で有名な「白い恋人」は、訪日中国人による北海道旅行ブームの際、多くの中国人がお土産として大量に購入し持ち帰った事により中国本土で有名ブランドとなった。今でも中国では大きな知名度があり、多くの白い恋人ファンが存在する。
中国で人気がある日本のお菓子のお土産特集:https://www.polystar.yokohama/marketing/20211014/)
目次
日本のドラッグストアと中国のドラッグストアの違い
当時日本のドラッグストアは中国と比べて商品の種類が豊富で、品質が安心安全であるとのイメージがあり人気でした。その人気はSNSで「神薬(しんやく)」と呼称されるほどで、自分用のお土産としては勿論、誰にでも喜ばれるお土産として家族や友人達へ配るために大量に購入していたそうです。
現在の日本製の医薬品への人気は?
爆買いブームが過ぎ去った今でも、人数は減ったものの中国人がドラッグストアでかご一杯に買い物をする姿がみられました。しかし、コロナウィルスの影響によって国境間の行き来が難しくなり、その結果市場はECへと移り変わっています。コロナの影響によって中国国民たちの健康意識は高まりを見せており、また日本製の医薬品は品質面の良さなどから、ECモールでも中国消費者の購入における選択肢のひとつとなっております。
中国で高まる”健康意識”
中国では年々健康意識が高まりを見せています。上記でも取り上げた様にコロナの影響も相まって、サプリメントを生活に取り入れたり、日頃の食事に機能性食品を取り入れる人々が増加しています。その中で中国の若者たちに選ばれているのが日本のサプリメントです。人気なブランドは「DHC」や「FANCL」、「小林製薬」のサプリメントで、美容目的として「POLA」のサプリメントも買い求める人も多いです。
注目されている成分のキーワードは、酵素/ビタミン/コラーゲン/植物エキス/プロバイオティクス/アスタキサンチン/セラミド/ミネラルなどです。
日本製の医薬品は”子どもの健やかな成長を願う親達”から好評価
中国では大人を想定した分量の薬しか販売されていない為、子ども向けの低用量内服薬や、苦さが緩和されていて飲みやすい薬はとても人気があります。特に人気のある商品は、子どもの体に合わせて作られている低用量の酔い止めや頭痛薬などです。子どもを大切にする文化のある中国の親達からは大きな需要のある商品カテゴリーであると考えられます。
爆買いブームで良く売れていた「目薬」の現在の売れ行きは?
「サンテFX」や「アイボン」などの目の洗浄液や目薬は、今も中国市場で人気がある商品です。2021年10月現在のTmall国際では、「サンテFX」は月に3000個以上、「アイリスCL-I」は月に2000個以上、「アイボン」は月に1000個以上を販売しています。目に入れる物は安全なものをと考える消費者や、商品のファンが中国に居る事が分かります。
まとめ
健康意識が高まっている中国市場において、日本製の医薬品・医薬部外品商品は大いに可能性のあるカテゴリーであると考えられます。また、日本では知名度の高い商品でも、中国にはまだないカテゴリーの商材である可能性も考えられます。特に子ども専用の商品ジャンルには大きなチャンスと言えるでしょう。例えば服用ゼリー「おくすり飲めたね」は現在の中国市場には無い商材です。中国市場で成功するには、中国消費者が今何を求めているかを読み取る事が重要です。
しかし、需要を把握するだけでは、今の中国市場では生き残れません。中国消費者の悩みにしっかり届く様なプロモーションが求められます。また、チャイナリスクにも気を付けなければなりません。対策を怠ったことで大きく損をしたり、ブランド価値を傷つけられる恐れもあります。中国進出を行うには、商標取得や代理店との折衝、口コミ対策などのリスク管理をしっかり行っていく事が必須です。
ポリスターでは、中国進出をする日本企業様へ”トータルサポート”を行っております。進出時の様々なリスクヘッジを始め、中国の文化やトレンドに合わせたマーケティング戦略立案、ブランディングやプロモーション等を行っております。中国進出をしたが、販路の開拓が上手く行かない、代理店が見つからないなどのお悩みも弊社で承っておりますのでどうぞお気軽にお問い合わせください。
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また、この度日本企業様へ向けた資材調達サービスを強化いたしました。「中国製品を仕入れたいが、現地バイヤーとのやり取りが不安だ」「自社のEC店舗で販売している商品のバリエーションを増やしたいが調達先が見つからない」など、中国で仕入れを希望するお客様にご利用頂けるサービスをご案内しております。
https://www.polystar.yokohama/inform/20211022/
今後もポリスターでは中国と日本の架け橋となっていけるよう、両国間のスタッフ一同、尽力して参ります。